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二度サンド誕生物語

お客様

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「二度サンド」ってへんな名前のメニューでしょ。

そもそもこのメニューの誕生の発端は、カミさんとサンフランシスコへ旅行へ行ったことがきっかけになったんです。

安いパック旅行で行ったため自由時間も多かったので、フィッシャーマンズワーフをウロウロしていた時、あちらこちらでデッカいパンにスプーンを突っ込んで何かを食べている姿を目にするんです。

最初はあまり気にしてなかったんですが、やたら目にするもんで、カミさんと「あれ美味しいんかなぁ?!」って話すうちにだんだんお腹が減ってきて、「せっかくやから、あれ食べよう」となり、あっちへうろうろ、こっちへうろうろ。

自分ではマクドナルドのようなそこそこ大きなお店をイメージして1時間ほど探し回りました。お店が近くなったのか、パンを持っている人も多くなってきた。

すると小さなコンテナほどのお店をやっと発見。外からしっかり店内を偵察してみると、どうやら2種類のメニューが存在することが確認できた。クラムチャウダーとミネストローネだ。

サイズが半端ないので、クラムチャウダーをひとつ買って分けることにした。店の周りでみんな立って食べてるので、僕らも同じように食べると、特に美味しいというほどではなかったが、なんとなく満足感には浸っていた。

ふと見ると、周りの外国人(実は僕たちが外国人だった?!)が、スープを食すると大きなパンをゴミ箱にポンポン捨てるではないか。幼少期、それほど裕福に過ごしていない僕たちは、日本人の「もったいない精神」が出て、ちょっとムッとしてしまった。さらにお店の店員も、パンをくり抜いた蓋の部分をポンポン捨ててるんですよ。こういう精神は感心できないな〜。

で・・・・・

日本へ帰ってきてから、しばらくして僕もカミさんもサブウェイのサンドがマイブームになっていた。サブウェイサンドを食べながら、ふと「あのデッカいシチューのパンに野菜をいっぱい挟んで食べたら美味しいんとちゃうかな〜!?」なんて話していたものだった。

たまたま来店された常連さんにサンフランシスコのシチューの話をすると、神戸駅の地下街にパンの器にシチューを入れたメニューをやってるお店があると案内してくれた。

そのお客さんにも「そのメニューを作って〜な」と言われ、「よーし、デッカいシチューとサブウェイサンドを合体させて、シチューを食べた後の器も、切り抜いた蓋の部分も、全部食べれるメニューを作るぞ〜」ということで、このメニューが生まれたのです。

シチューの味は、小学校の時の給食のシチューの味を思い出して、ベーコンの味を効かせ、ジャガイモでは面白くないので里芋を使った。パンの蓋をちぎってシチューにつけて食べる時、チーズフォンデュのように絡まるようにチーズも入れた。

シチューが無くなった後の器をサブウェイサンドにできるように、トマトやレタスやサラミ、フレンチフライポテトを付け合わせ、パンの中に全部入れて、ドレッシングを入れ、パンをへしゃげてサンドにして食べれるようにした。

お客さんには大受けして定番メニューとなった。最初はシチューサンドという名前だったがイマイチな感じがしたので、お客さんに名前を募集した。採用された方にはこのシチューサンドの御食事券をプレゼントすることにして1ヶ月募集した結果、「二度サンド」という名前になった。

命名者によると、二度、三度と楽しめる、二度目はサンドイッチで食べられるということからつけたそうだ。

今では当初お願いしていたパン屋さんがなくなてしまったので、近くのビゴさんで大きなブールを買ってきて勝手にコラボさせていただいてます。サンフランシスコのサイズにかなり近いです。

しっかりフォンデュで楽しみたい方は、注文の際にチーズのトッピングも頼んでもらえれば、シチューを熱い目に仕上げてチーズたっぷりで提供させていただきます。
これからの季節の寒い夜に、カップルで、ご家族で是非どうぞ

〈関連ブログ〉
【季節限定メニュー】二度サンド スタート
二度三度

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